第9回亀倉雄策賞
2006年11月30日に行われた『Graphic Design in Japan 2007』掲載作品選考会においてのノミネート選出の後、12月15日に亀倉雄策賞最終選考会を開催いたしました。厳正な選考の結果、第9回亀倉雄策賞は、松永真氏の「ISSIMBOW “Katachi-koh”」のパッケージに決定いたしました。※選考の経緯は下記をご覧下さい。
第9回亀倉雄策賞選考経過
第1次選考(2006年11月30日)
- 年鑑『Graphic Design in Japan 2007』選考会において、全2,513点の応募作品を対象に、年鑑選考委員が候補作品を選出。
- 年鑑の選考で高得票(入選ボーダー票数がカテゴリーによって違うため、出品数の最も多いポスターを基準カテゴリーとし、各得票スコアをコンピュータで補正したスコアを使用。25.1票以上)を獲得した23作品の中から、賞の選考ルールに基づいて、過去の受賞者2名(永井一正、原研哉)の4作品を対象外とし、また、1名の候補者に対し1作品を候補とするために、複数作品が対象となった2名(浅葉克己、佐藤卓)は自ら候補作品を絞り込み、15名の作品が最終候補作品として承認された。
最終選考(2006年12月15日)
- 候補作品と説明資料を確認した上で、ひとり3票までの投票権を持って無記名投票を行ったところ、6票が1作品、5票が1作品、2票が6作品、1票が3作品という結果となった。
- 作品の大小や媒体、機能、影響力の違いがある複数の作品から1点を絞ることは毎回のことながら大変難しいものがあり、また当該作家の過去の実績を評価すべきか否かといった議論もされたが、「提出された作品そのものの質を評価する」ということがあらためて確認され、討議の結果、5票と2票の開きの大きさを鑑み、上位2作品(浅葉克己、松永 真)を最終候補とすることとなった。ここで対象者となる松永氏は退席した。
- 浅葉の「AGI TO KYO TO」は一連の仕事として、亀倉賞出品時には3作品がまとめて対象となっていたが、その後の討議を経て、フェアな結論を出すために、あらためて3作品のうち最も高い得点を獲得した「ジェネラルグラフィック」のみを対象として残すこととした。
- 最終候補2名の作品は甲乙つけがたく、またどちらも受賞作品としてふさわしいクオリティがあり、「2作品を選ぶ」という結論はないのかという発言もあったが、1年の ベスト作品を選ぶという主旨から、最終的にはひとり1票による投票が行われ、5対4 という僅差により、松永の作品が選ばれた。
- なお、今回の受賞対象はパッケージ作品であるが、同一テーマ・クライアントの仕事で あるポスター作品についても、年鑑上の同賞ページで掲載することとなった。
*最終選考委員会メンバー
亀倉雄策賞運営委員=永井一正(選考委員長)、青葉益輝、サイトウマコト、
佐藤晃一、仲條正義、原 研哉、福田繁雄、松永 真
ゲスト選考委員=木島俊介、杉本貴志、土屋耕一
候補作品(出品者50音順)
| 浅葉克己 | : | 「AGI TO KYO TO」ポスターおよびジェネラルグラフィック(cl:国際グラフィック連盟) |
| 葛西 薫 | : | 「わたしのなかのわたし」雑誌広告(cl:ユナイテッドアローズ) |
| 菊地敦己 | : | 「青森県立美術館」サイン計画(cl:青森県立美術館) |
| 軍司匡寛 | : | 「Little Family Tree」ポスター(cl:LFTレーベル) |
| 古平正義 | : | 「福武ハウス」サイン(cl:福武總一郎) |
| 権田雅彦 | : | 「魚沼産コシヒカリ米」パッケージ(cl:JA北魚沼) |
| 佐藤 卓 | : | 「PLEATS PLEASE」雑誌広告(cl:イッセイミヤケ) |
| 田中竜介 | : | 「グラフィックトライアル2006」ポスター(cl:凸版印刷) |
| 永井一史 | : | 「伊右衛門」空間デザイン(cl:サントリー) |
| 永井裕明 | : | 「ウツボムーン」冊子グラフィック(cl:ウツボムーン) |
| 根岸明寛 | : | 「すごい車内会議」ウェブサイト(cl:中日新聞など) |
| 廣村正彰 | : | 「竹尾 湾岸物流センター」サイン計画(cl:竹尾) |
| 福島 治 | : | 「YAMANOTE TRIP」ポスター(cl:劇団山の手事情社) |
| 松永 真 | : | 「ISSIMBOW“Katachi-koh”」パッケージ(cl:医心方) |
| 水野 学 | : | 「NTT DoCoMo iD」新聞広告(cl:NTTドコモ) |
(記/亀倉雄策賞事務局)