第10回亀倉雄策賞
2007年11月28-29日に行われた『Graphic Design in Japan 2008』掲載作品選考会においてのノミネート選出の後、12月21日に亀倉雄策賞最終選考会を開催いたしました。厳正な選考の結果、第10回亀倉雄策賞は、佐藤卓氏の〈21_21 DESIGN SIGHT 第2回企画展「water」のVI、ポスター、会場デザイン〉に決定いたしました。※選考の経緯は下記をご覧下さい。
第10回亀倉雄策賞選考経過
第1次選考(2007年11月28-29日)
- 年鑑『Graphic Design in Japan 2008』選考会において、全2,703作品の応募作品を対象に、年鑑選考委員が候補作品を選出。
- 年鑑の選考で高得票(入選ボーダー票数がカテゴリーによって違うため、出品数の最も多いポスターを基準カテゴリーとし、各得票スコアをコンピュータで補正したスコアを使用。24票以上)を獲得した26作品の中から、賞の選考ルールに基づいて、過去の受賞者4名(永井一正、原研哉、仲條正義、服部一成)の6作品を対象外とし、残る11名の20作品の中から、各人1作品、合計11作品を選出した。ただし、同一テーマ作品でカテゴリーが分かれて出品されているものについては、ノミネート対象となったものに限り、1つのシリーズ作品として扱うこととした(柿木原、佐藤、山本)。
最終選考(2007年12月21日)
- 全11作品を対象に選考委員がひとり3票までの投票権を持って無記名投票を行った。この中で5票以上を獲得した上位4作品(葛西、佐藤、ナガクラ、渡邉)が最終候補となり、最終投票で佐藤の作品が選ばれた。
- 佐藤は、この展覧会の仕事で「水」という人類共通の切実な問題を取り上げた。形や色のない水にグラフィックデザインの力でイメージを与え、普通の人にはできない方法で、この難しいテーマを楽しいものに仕上げている。表現はシンプルだが密度が高く、総合的な力を感じさせる。デザインの視点で社会にアピールする素晴らしい仕事であると評価された。
*最終選考委員会メンバー
亀倉雄策賞運営委員=永井一正(選考委員長)、青葉益輝、サイトウマコト(欠席)、
佐藤晃一、仲條正義、原 研哉、福田繁雄、松永 真
ゲスト選考委員=五十嵐威暢、柏木博、松本哲夫
候補作品(出品者50音順)
| 植原亮輔 | : | プロダクトメーカーのポスター「D-BROS」 (cl:D-BROS) |
| 岡室 健 | : | 幼稚園の学習遊具「FEEL TYPE」 (cl:なかよし幼稚園) |
| 柿木原政広 | : | 展覧会のポスター・ロゴ「日本美術が笑う」 (cl:森美術館) |
| 葛西 薫 | : | セレクトショップのTVCM「united arrows “ lungo”」 (cl:ユナイテッドアローズ) |
| 佐藤 卓 | : | 展覧会のVI、ポスター、会場デザイン <21_21 DESIGN SIGHT 第2回企画展 佐藤卓ディレクション「water」> (cl:21_21 DESIGN SIGHT) |
| 佐野研二郎 | : | 作品集「GINZA SALONE BOOK」 (cl:ギンザ・グラフィック・ギャラリー) |
| ナガクラトモヒコ | : | 美術館のCI・VI「サントリー美術館」 (cl:サントリー美術館) |
| 福岡南央子 | : | 炭酸飲料のパッケージ「世界のKitchenから」 (cl:キリンビバレッジ) |
| 山形季央 | : | 化粧品会社の新聞広告「一瞬も 一生も 美しく」 (cl:資生堂) |
| 山本浩司 | : | 化粧品ブランドのウェブサイト「LIKE A DOLL/SPLASHING BLUE」 (cl:資生堂) |
| 渡邉良重 | : | 商品カレンダー「Ribbon」 (cl:D-BROS) |
(記/亀倉雄策賞事務局)