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JAGDA新人賞2006選考経緯
第1次選考(2005年11月29日/選考委員30名出席)
- 年鑑『Graphic Design in Japan 2006』選考会において、掲載作品を選出。用紙記入方式でカテゴリーごとに選考を行った後、入選ボーダー票数を決定。
- 「インタラクティブデザイン・モーショングラフィック」カテゴリーについては、別途選考委員10名により事前に選考が行われたため、入選ボーダー票数をこの日に決定。
最終選考(2005年11月30日/選考委員25名出席)
- 新人賞対象者129名(2005年10月末日付で39歳以下、かつ新人賞対象希望のJAGDA会員)のうち、A「18票以上の得票作品が1作」またはB「15票以上の得票作品が2作以上」の条件にかなう出品者をノミネートとしたところ、13名となった。今回の入選ボーダー票数が昨年より上がったカテゴリーもあったためか、例年に比べノミネート人数が少ないことを考慮し、Bの条件を「13票以上の得票作品が2作以上」と変更。最終的に15名をノミネートとした(注:入選ボーダー票数がカテゴリーによって違うため、出品数の最も多いポスターを基準カテゴリーとし、各得票スコアをコンピュータで補正)
- ノミネート会員は次の通り。
岡本 学・菊地敦己・権田雅彦・紫牟田興輔・杉山ユキ・関本明子・高井 薫・高田 唯・田代嘉宏・信藤洋二・平野光太郎・福岡南央子・松永真次郎・丸橋 桂・宮田裕美詠(以上15名/50音順)
- ノミネート会員の全入選作品を会員ごとにまとめ(会員氏名は非表示)、選考委員ひとり3票を持ち投票を行った。その結果、関本明子氏が13票、高井薫氏が11票、菊地敦己氏が10票を得票し、他の候補者は7票以下であったため、満場一致で3名を新人賞に決定した。
選考評(談/永井一正 年鑑選考委員長)
出品作品全体を通して言えることだが、ここ数年、パッケージやジェネラルグラフィックといったような、サイズの小さなものがうまくなってきている。新人賞対象者についても相対的に水準はあがっているように思うが、受賞者3名は、今の時代の風をまとい、生き生きしたデザインを作り出している点で特に際立っていた。3名はそれぞれに違う個性を持っているが、既成概念に縛られない自由さという魅力は共通している。過去の受賞者達と同様に、今回の受賞を機にさらに飛躍してくれると思っている。
| ・菊地敦己作品 |
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自分のスタイルを確立しながらも、それにとらわれず、媒体に応じて自由に的確に力を発揮している印象を持った。使っている文字や書体などから、一見今の若い世代の典型的な構成にも映るが、一つ一つ計算された丁寧な仕事である故か、他と一線を画している。たとえばポスターは構成要素が多くなると大抵弱くなってしまうものだが、彼の「national standard」などは、さまざまな細かいイラストレーションが描かれているにもかかわらず、逆に現代的な魅力を放つ結果となっているのもおもしろい。 |
| ・関本明子作品 |
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独特のイラストレーションや文字など、自身の持つ造形力を、彼女自らアートディレクションしまとめあげる力があると感じた。「BOURGMARCHE」についてはまずロゴが魅力的であるが、ロゴの持つ軽快さやリズムが、パッケージから小さなグッズまでブランド全体に及ぼされていて、感覚的にわかりやすい効果を生み出している。また「Aco」のポスターでは、花とうさぎとロゴという要素を完全にミックスさせ、一つの魅力的なイメージを形成している点が素晴らしい。 |
| ・高井 薫作品 |
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クオリティの高さに加え、心地よいテンポ、ユーモラスさが彼女の魅力と言えるだろう。「green label relaxing」については、ポスター上のライトのシルエットや、カタログのかたちやページ展開など、既存のブランドシンボルである葉の形をデザイン要素として大胆かつ繰り返し取り入れている。それらが、ベースとなる写真表現と気持ちのよい一体感を作り上げているのは秀逸である。また「CLASSICS the Small Luxury」のハンカチーフなども単にウイットに富んでいるだけでなく、全体的な完成度も高い。 |
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