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JAGDA新人賞2006選考経緯

第1次選考(2005年11月29日/選考委員30名出席)

最終選考(2005年11月30日/選考委員25名出席)

選考評(談/永井一正 年鑑選考委員長)

出品作品全体を通して言えることだが、ここ数年、パッケージやジェネラルグラフィックといったような、サイズの小さなものがうまくなってきている。新人賞対象者についても相対的に水準はあがっているように思うが、受賞者3名は、今の時代の風をまとい、生き生きしたデザインを作り出している点で特に際立っていた。3名はそれぞれに違う個性を持っているが、既成概念に縛られない自由さという魅力は共通している。過去の受賞者達と同様に、今回の受賞を機にさらに飛躍してくれると思っている。

菊地敦己作品 自分のスタイルを確立しながらも、それにとらわれず、媒体に応じて自由に的確に力を発揮している印象を持った。使っている文字や書体などから、一見今の若い世代の典型的な構成にも映るが、一つ一つ計算された丁寧な仕事である故か、他と一線を画している。たとえばポスターは構成要素が多くなると大抵弱くなってしまうものだが、彼の「national standard」などは、さまざまな細かいイラストレーションが描かれているにもかかわらず、逆に現代的な魅力を放つ結果となっているのもおもしろい。
関本明子作品 独特のイラストレーションや文字など、自身の持つ造形力を、彼女自らアートディレクションしまとめあげる力があると感じた。「BOURGMARCHE」についてはまずロゴが魅力的であるが、ロゴの持つ軽快さやリズムが、パッケージから小さなグッズまでブランド全体に及ぼされていて、感覚的にわかりやすい効果を生み出している。また「Aco」のポスターでは、花とうさぎとロゴという要素を完全にミックスさせ、一つの魅力的なイメージを形成している点が素晴らしい。
高井 薫作品 クオリティの高さに加え、心地よいテンポ、ユーモラスさが彼女の魅力と言えるだろう。「green label relaxing」については、ポスター上のライトのシルエットや、カタログのかたちやページ展開など、既存のブランドシンボルである葉の形をデザイン要素として大胆かつ繰り返し取り入れている。それらが、ベースとなる写真表現と気持ちのよい一体感を作り上げているのは秀逸である。また「CLASSICS the Small Luxury」のハンカチーフなども単にウイットに富んでいるだけでなく、全体的な完成度も高い。

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